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コメレス
2011.07.19 Tuesday 23:12
以下レスです
日輪草様 そう言ってもらって嬉しかったです 高校生パロなのでいつもより初々しい毛利さんを目指しました 鼻血出したりチュロス食べたりドナルドのTシャツ着たり よく分かりませんけどもww これからも無茶な話を書いて行きたいです.. よろしくです コメントありがとうございました(o^-^o)
- * - * - * まひろ
お返事
2011.05.26 Thursday 01:09
日輪草さん こんにちは、はじめまして コメント下さり、ありがとうございました! 切ないのいいですよね 大好きです なのでそう言ってもらえて嬉しいです 言えない恋とか萌えます あと毛利が動物にもとちかって名前つけてかわいがってたらいいなとか 湯治してたら銀髪の猿が一緒に温泉入ってきて、追い払っても追い払っても来るんだけど、そのうち「もとちか」って名前つけて「みかんでも食べぬか」とかやってたらかわいいとか(これは切なくないですがw)そのうち本当の元親が(山中なわけですが)通りかかって、そのやりとりを見てしまうと楽しいです すみませんお返事なのに妄想漏れ始めましたw ありがとうございました!
- * - * - * まひろ
5/3 スパコミの件
2011.04.17 Sunday 11:23
長らくサイト放置、こっちも放置してました・・
震災のあと、しばらく何も手につかなくてオフもどうしようかなーと迷ったのですが、チカナリ好きな気持には変わりがないので ![]() 戦国BASARA長曾我部元親×毛利元就 監禁緊縛本 18禁 サイズA5/オフセット/表紙カラー、挿絵(モノクロ1枚)/36P サンプル スパコミ5/3東4き54b (水陸両用さんのスペースに置かせて頂きます) 水陸さんの特設ページ 先方はオール健全本でいらっしゃるので、えと、同じ机上で温度差がすごいw というか、一方的にご迷惑をかけます 水陸両用さんの心の広さに感謝するしかない あと、こんなアレな本に素敵絵を描いて下さった塩オクラさんに感謝したいです 直前まで参加を迷ってたので頼むのが遅くなって申し訳なかったです
- * - * - * まひろ
姫若子と松寿丸
2011.02.06 Sunday 01:40
相互様のjigのあやさん(さくやさん)http://rainyday000.hacca.jp/ver_n/ とTwitterでリレーしました♪
途中抜けてるところあるかも、また誤字脱字ひどいかも知れないですが敢えてそのまま載せますね(ノ∀`) あ→あやさんパート ま→まひろパート ま: 「松寿丸」「その名で呼ぶのはやめよと申したはず」 元就は苛立たしげに顔を顰めた。元服したので名が変わったのだが、たった一人、今でも幼名で呼ぶ者がいる。早朝の海岸で、その男は岩に腰掛け、酔狂にも遊女の着るような濃紫の花柄なんぞを着流して、長煙管から薄い煙を吐いていた。 あ: 「将来を約束した仲じゃねえか」松寿丸さま、と猫撫で声を煙と共に吐き出す。元就は、姫よりかは遊女のようなその仕草に、むっとして、「子供の戯言ぞ。誰も本気にはせぬ」と、冷たく返した。世の酸いも甘いも知らぬ幼少のころの話だ、今となっては笑い話にもならぬ。 ま: 「俺は本気だぜ。今晩にでも嫁いでやるよ、松寿丸サマ」冗談か本気か、男は不敵な笑みを浮かべて、再び煙を吐く。足元に波が寄せて返した。その煙の向こうに、元就は不覚にも、かつて姫と呼んでいた幼い頃の男の姿を思い浮かべた。どうしてだろう。 あ: お慕いしております―かつてそんなことを言ったのは、確かに目前の男であったが、当時、この男を女と認識していたのか、それとも男と知っていたが子供ゆえの無垢でその言葉を受け容れたのか、定かではない。只一つ、男が姫と呼ばれていた頃は、手を繋いでいても咎められることはなかったということだ。 ま: 手を繋いで…姫はその手を握り返して来た。無邪気さゆえか、そこには何のためらいもなく。松寿丸にしたところで、姫とそうしているだけで、全てが満たされているような気分だった。ただ漠然と、将来この姫を娶り一生傍に置くのだと… あ: 思い出は思い出のまま終わらせるべきだった。美しい日々は長くは続かず、引き離されたふたりはいつかの再会を誓った。一人になった元就は、姫はさぞ美しく成長したであろうと思いを馳せ、寂しさを紛らわせたのだった。 ま: それがこんな形で。元就は唇を噛む。再会を誓い、あれほどまでに会いたいと切望した姫は、今目の前にいて、海を見ている。あまりといえばあまりに、容貌が変わっていた。…一体、女装などしているのは、なんのつもりか。 あ: 「貴様、そのふざけた出で立ちは何なのだ」「?」きょとんと、首を傾げる、その仕草ばかり女々しく、それがまた元就を苛立たせた。「何って。久しぶりにあんたに会うから、めかしこんで来たんだけど?」「気色の悪い」この男の全ての言動が憎かった。姫とは、元就の崇高な思い出だった。それを汚されたような気がしたのだ。 ま: 並んで立てば、背丈ははるかに己を凌駕している。元就は男として己の体格に自信がある方ではなかっただけに、余計に腹が立った。ただでさえ見下ろされるのは嫌いだ。実はこの男が「姫」であった時から、目線は同じかそれ以上だったのだが、美化された記憶というものは恐ろしいもので、元就の中で姫は腕の中にすっぽり収まるサイズ、と勝手に改竄されていた。 あ: 愛し姫はもうおらぬ。そう結論付けるのが正しいのだろう。目前の男は、姫などではない。どう見ても、男だし。……そう思うと、ばかばかしくなって、いまこうして言葉を交わしていることさえ、阿呆らしい。元就は身を翻すと、振り向かずに歩き出す。背後から男の呼び止める声が聞こえた。 ま: 「おい、松寿丸」男はぬけぬけと、再び幼名で呼んだ。「待ってんぜ、…今晩、…例の屋敷で」「…フン、」元就は歩みを緩めたものの、振り返りもせずに去った。誰が行くものか、と思う。屋敷というのは、かつて姫が滞在していた家のことで、過日、松寿丸が胸をときめかせて通った場所である。 あ: 仮にも男は長曾我部の嫡男で、今やあばら屋の如き屋敷に通すわけにもゆかない。客間を用意させたが、男は頑として屋敷に滞在することを譲らなかった。なにゆえ、男は元就に執着するのか。……急度、元就の見目が昔とさほど違わないからなのだ。ゆえに男の心情も昔とさほど違わぬ。されどそれは見目に限った話で、元就は昔とは違う。変わってしまった。昔のように無邪気に戯れることはおろか、こんなふうに話すことだって。 ま: 恋慕の情など下らぬ。自室に帰ると、元就は心中に呟いた。姫がすっかり別人に成長したことには動揺したが、何より己とて、昔のままではない。元服し家督を継ぐと、やらねばならぬことは山程あった。愛だの恋だのと騒いでいる暇はなく、現に今だとて、戻れば部下が報告に来て、近隣の諸国や国内の情勢について、指示を仰いでいる。元就は今朝方の海岸での再会を忘れようと務め、実際煩雑な仕事に追われて、その願いは叶うかに見えた。けれども夕刻、部下たちが退出し思わず気を抜いた瞬間、うかつにも今朝の出来事が、まざまざと蘇ってきた。 あ: 松寿丸と己を呼ぶ声。今やその名で呼ぶものは誰も居らぬ。あの男を除いては。だがしかし、姫、などと。今更呼べる筈もなかった。ややもすれば、男は、昔のことを拠り所にして、元就の体を要求しているのか。やつは生粋の男色家で……とそこまで考えてはっとする。譬え仮定の話であっても男に思考を持っていかれている。まこと、ばかばかしい。首を振って思考を追い遣って、再び仕事に没頭した。 ま: 深夜、林へと続く石段は淡い月の光に照らされて、全てのものが、色彩を無くしたかのごとく静まり返っている。子の刻を過ぎていた。元就には、一体、己がなにゆえ件の屋敷へと続く道へ足を向けているのか、解せぬ。ただ、月の光の届かぬ暗い林を抜けていきながら、かつてその場所を通る度に感じた、脆く揺れるような気分を、全身に味わっていた。そうなのだ。潜戸を抜け、地表を覆う苔の間に点々と続く飛び石を踏んで、そこから裏手に回ると、漸く屋敷の裏手の木戸に辿りつく。 戸惑つつも、自然、足はかつて姫の居た奥の間へと向いた。廊下を進むと、障子の向こうからは明かりが漏れている。今は住まう者もいない煤けた畳の上に、ぼうっと、和蝋燭の光が滲んでいた。「...よう」どこかから耳慣れない男の声がする。けれども、そこに在るのは確かに姫の気配なのだ。 あ: 戸に手を掛け、――夢中でここまで来てしまったわけだが、 本当に開けてしまってよいものか。何か、必死に築いてきたものが、あの男の手によって崩されてしまうのでは。かつて姫が披露した、からくりの解体のように、ばらばらにされて。元就は息を呑む。音を立てぬよう、そうっと戸を開けた。 黴の臭いに、顔を顰める。男はそこに、泰然と寛いでいた。 誰も住んで居らぬとはいえ仮にも毛利の領内、こうも我物顔の振る舞いを許す道理はない。だのに元就は、咎めるに気にはなれなかった。ただ、今になって後悔のような苦いものが押し寄せる。「やっぱり来てくれたな」男はかつてのように笑う。 ま: かつてと同じ灰色がかった薄紫の打掛けを羽織り、かつてと同じ遠くを見通すような隻眼で、...「松寿丸さま、来てたんですね」...ただ違うのは、溢れるようにはにかむ姫の笑顔、元就が記憶の中で幾度となく反芻した愛しい顔が、今はまるで別人に変わっている。「姫、」思わず元就は呼んだ。 あ: 姫などでは……思っていても体が自然に引き寄せられる。 いつしか元就も畳に座り込んで、ざらついた畳の表面を指先で感じている。黴の臭いが、丸で香のように元就を縛って離さない。男は愉快そうにしている。 ま: 「こっち、来いよ」尚も元就が呆然としていると、男はそう言った。纏った姫若子の着物から、黴の匂いにまじって、うっすらと姫の匂いが漂う。と思うと、元就は強い力で引き寄せられ、視界がぐらつく間に、逞しい二の腕にほとんど埋もれるように凭れかかっていた。硬くなった男のものが腹に当たり、元就は身体を捩る。 あ: はっとする。やはり、この男は姫などではない。腕の中で元就は踠いた。「はなせ」「今更怖気づいたのか。あんた、来たじゃねえか、俺の誘いに乗って」「やめよ」「筌って知ってるか。あんた、今まさに、罠に掛かった魚だぜ」着物の上から体を弄られる。強引で乱暴な男の手付きだった。「姫……」 何故、その名を呼んだのか。男の手を掴みながら、元就は姫、と繰り返す。「……あんただって、待ってたんだろ、俺のこと。俺は待ってた。あんたに会いたかった」男は元就を組み敷いた。「あんたに会いたくって、こんなに焦がれちまった」 ま: 「…抱いてくれよ、松寿丸」男の息は荒く、その隻眼ははっきりと欲望を映して、片手は無遠慮に元就の着物に侵入した。「俺を娶るって、言ったろ?」「…ふ、」抱けといいながら、男が求めているのは、明白にその逆の行為だ。 思い焦がれし再会の。叶ってみればひどい嘘か、幻である。「…姫」なのに元就は、尚もその名を呼んだ。「姫、姫、…」逃れようともがく腕をしっかりと押さえ込まれて、不本意にも、男のされるままになっているより他はない。「松寿丸、」耳元に囁かれると、元就の身体から力が抜けた。 あ: 弄る手は止まず、押さえ込もうと男がのし掛かってきて、男のものも強く押し付けられる。目を伏せ、姫のことを考えた。「姫」元就が唯一焦がれた人。「姫」男の手はやがて下穿を潜る。「姫、姫」何度も握り込まれて、すぐに射精した。 「俺、オカズにされたのか?べつにいいけどよ」ふうっふうっと荒い息を吐きながら、尚も姫を呼ぶ。「あんた、良い顔するよな。昔から……その顔が見たかった」 ま: 男は元就の顔を上向かせると、唇と唇を合わせた。行為の荒っぽさに比べ、意外にもその口付けは繊細で、けれども次第に深く、舌を絡ませてくる。そうしている間にも、身体は強く抱き寄せられて、元就は再び目を閉じた。男が羽織った着物から、姫の匂いがする。「…悪かったな、蛤じゃなくてよ。けど、あんた知ってたろ?…俺が男だって事も…弥三郎って名前も…」男の手が元就の手を掴み、自身を握らせた。元就の掌に、脈打つ熱い鼓動が伝わり、元就は顔を背けた。…着物を汚すと怒られるから、駄目だよぅ、松寿丸さま…目蓋の裏に記憶が過る。「してくれよ、あの時みたいに、」男は元就を抱き起こすと無理やり自身をその口に咥えさせた。 あ: 口いっぱいに男の味が広がって、苦いような、それでいてすえたような、形容しがたいそれが頬に溜まる。どうすることも出来なくて、身動きの取れぬまま、唾液と共にだらだらと零した。「あんた、昔と変わってないな」愉快そうな声に顔を上げれば、仕合わせな男の顔があった。 ま: 姫の匂いと精液の匂いが入り交じり、元就の鼻腔を撹乱させる。気付けば下肢を掬われ、再び熱をもった自身を愛撫されていた。そればかりか、男は鼈甲の張り型を元就の菊門にあてがい、ゆっくりと抜き差しを始めている。ふぅふぅと浅い呼吸を繰り返しながら、元就の胸に込み上がるのは、この期に及んで不可思議にも姫への恋慕であった。 ...松寿丸さまぁ...ぁ...っ... 目蓋の裏の姫はあられもない声を上げて自分に縋ってきている。...ぁう...ん...や...っ、だめ...っ...しかし目を開けてみれば、あられもない声で喘いでいるのは自分であり縋っているのは自分なのだ。「姫、」眼前の男は惚けた目つきで元就を眺め回し、再度耳もとに口を寄せて「松寿丸」と囁いた。熱を帯びたその声の届く瞬間に元就の身体はぶるりと震え、股間のものからは劣情の証が溢れた。羞恥に顔を背けようとする元就の唇を追って、男が唇を重ねてくる。そうしながら男は張型を引き抜くと、すっかり怒張した自身を宛てがった。 あ: 「そ、れは……」ゆるゆる手を伸ばし、制止のつもりで男の腕に触れる。あまりにも嫋嫋な手付き、縋ることにしかならなかった。「ならぬ」丸で元就を内側から造り変えてしまうかのような、未知の恐怖にとらわれている。「大丈夫。……あんたのここ、誘ってるぜ、俺のこと」元就が何を言う間もなく、男は元就の痩身を貫いた。 ま: 「ならぬ…っ、ならぬ、」吐息交じりに上擦った声を上げ、必死で男の胸を叩くも、却って男の欲を煽る結果にしかならず、元就は赤い顔をひたすら左右に振った。男は抗う元就の身体をしっかりと抱き、腰を進めつつ、「…あ…松寿……っ」と切なげに目を開いたり閉じたりしている。 あ: 異常なこの空間に、どうにかなってしまいそうだった。今己を穿っているのはかつての姫で、穿たれている己は毛利のあるじだ。いったいどんな酔狂だというのだ。男は元就の体を食むように抱いている。狂乱だ。さもなくば、これを何と言う。……されど、斯く言う元就だって、男の欲にほだされかかっている。或いは、共鳴というのか。「姫……姫……」気付けばその名を、狂ったように繰り返し呟いていた。 ま: 「…あんたの姫は俺だけだ、…松寿丸、」元就のうわ言に応えながら、その腰を持ち上げるように抱えててめぇの魔羅と密着した粘膜を摩擦させる。「ん…、んぅ」身体を裏返され、貫かれながら乳首を弄られ、思わず女のような甘えた声を上げた。「…あんた、男にこんなことされて、悔しいのか?」 あ: そうか、己は悔しいのか。反芻する。悔しいと言われれば、そうかとも思うが、厳密には異なるような気もする。いつもは回りすぎるくらいの思考が、今日はとんと役に立たない。肉体の熱に翻弄されるなどあってはならぬことだ。ましてや快楽を覚えるなど。 ま: 恋慕の情より馬鹿げている。けれども、元就は戸惑うのだ。身体の内奥までを蹂躙され、これほどまでに男の欲に応えている自分は何なのかと。悔しいのではなく、もしや自分はこの男を…「ずっと、あんたが」切れ切れの呼吸に、身の内が溶かされる思いがする。 あ: 急速に訪れた終焉に、思わず逞しい腕に縋った。やはりこの腕は姫のものではないのだ。腕に伝う汗を舐め上げて、そのまま食む。男が笑った。そして元就を抱きすくめる。殻の内側に違和感を覚えて、男が達したのだとわかった。耳元で鼻をすすりあげるのが聞こえた。「泣いておるのか、姫」 おのこならば、泣いてはならぬ……過日、そう言って泣く子供をあやした記憶が蘇ってくる。果たしてそれは姫だったのか。よく覚えておらぬ…… ま: それから男は、何も言わず元就を抱いた。じっと、胸の内側に繋いで置こうとでもいうように。…はぁ、…はぁ。収まりきらぬ互いの息遣いだけが、黴臭い畳の匂いと共にあった。知らず、男に抱きついている自分の腕を解くと、元就は身じろぎした。「…いつまでこうしておるつもりだ?…離せ、息が出来ぬ」 あ: 「わり……」男は、案外素直に身を引いた。腰の抜けた元就を放って、胡坐をかくと、忙しなく乱れた着物の前を合わせたりなんぞしている。元就の胸の内にじわりと苦い染みが広がる。やっとのことで立ち上がると、身なりを整えたが、埃にまみれた着物は隠しようもない。帯を締め直そうとしたところで、いつの間に居たのか、男が元就の腕を掴んだ。「ここ……皺になってる」そう言って、元就に触れる。情を通じた、名残惜しさというやつだろうか。 ま: 姫などではない。けれどもどちらがどうであろうと、遂に情を交わしたという事実。男の放った熱が身のうちに残っているかのようで、それを思うと、元就は総毛立つほどの嫌悪と同時に、何やら言いようのないものが己の内から湧き上がり、己自身を内側からつき崩してしまう感覚に抗うことが出来ない。 あ: 「我はもう戻る」男の手をすげなく外し、元就は着物の襟をぴしりと整える。「つれないな。あんた、さっきそこで、あんなに乱れて」「愚劣」元就に睨まれて、男は肩を竦める。そして柔らかく微笑んだ。「またいつでも……弥三郎はお待ちしておりまする」「戯けが」気味の悪い模倣遊びである。 ま: 元就は混乱していた。暗い夜道を月明かりを頼りに歩きながら、足取りがふらつき、今にも倒れそうだ。と、林の中を誰か追ってくるような気がする、気のせいかもしれぬのに、元就は逃げた。盗賊などにやられる玉ではないが、なぜか今、逃げることしか浮かばぬ。・・もしあの男だったら、と、思うと。もし今抱き竦められでもしたら、全てが崩れる。胸に秘めていた姫への恋情も、たった今さっき、男に体を自由にされたことも、その快感も。そう、快感だ・・元就は認めたくない、我武者羅に走るうち、海岸に来ていた。今朝、男と再会した場所だ。・・男は岩に座って煙管を咥えていた、あの時からすでに、自分は男に惹かれていたとでも言うのか、・・いや、そんなはずは。薄く月の指す水面は穏やかで、波の音も静まっていた。自分のつま先が砂を踏む他、足音など聞こえない。やはり、気のせいなのか。 「よう、」とその時、背後から声をかけられ、元就は息の根が止まる思いだった。 あ: 「もう、逃げるのはよせよ」男は飄々と、しかしどこか慎重に、砂浜を踏む。「逃げる、だと?」元就は思わず、後退りした。男が迫るたびに元就は歩を引く。やがて、元就のくるぶしに細波が触れた。 「俺からも、過去からも、自分の気持ちからも。何一つ向き合おうとしねえで……俺は寛容だけどよう、いい加減腹に据えかねるってもんだ」波が元就の足を掬った。砂の牙城は今にも崩れ、男からすれば元就は丸で無防備の、格好の獲物だったろう。 ま: 「なぁ、言えって」「…何を」「俺のこと好きだって、言えよ」遂に元親は元就の正面に立ち、元就はそれ以上後ずさることも、そこからどこへ逃れることもできない。「ずっと俺が好きだったって、あんたの姫は俺だって、一生離さねえって、言え」月からは逆光になって、元就の顔は暗い。 あ: 長曾我部が眼前に迫る。足は捕らわれたままびくともしない。動けなかった。「松寿丸。あんたが言ったんだ。……あんたが……」男は、眉根を寄せて、切なげな顔をしてみせた。ふかい紫煙の香りがする。「いつか必ず迎えに来るって、あんたが言った。俺は律義に待ってた」 ま: ずり、...と長曾我部はしゃがみこむと、毛利の腰を抱いた。ぴくりとも動かなかった毛利が、やがて男の肩に手をかけ、自らもしゃがむ。「......我とて」男の口に唇を合わせた。されるがままになっていた長曾我部が、腕を回して毛利を支えた。「そなたが愛しい...」 かすれた声は、波の合間に幽き消息を残して消える。男は毛利を、膝の上に抱くように引き寄せると、今度は自分から唇を重ねた。「...おい、...離せ、...だからと言って」毛利が身を揉む。男は構わず気の済むまで唇を吸うと、突飛に毛利を抱き上げ、波間を歩き始める。「何を」「濡れるだろ」 あ: 「ならぬ」元就が男の肩を押す。「もはや、ならぬのだ……約束を違えたことならば謝る。おろしてはくれぬか」「それこそ、ならねえ」「長曾我部」「弥三郎」姫でもいいけど。拗ねたように言って、元就の服の裾を掴む。「離しやしねえよ。あんたがならないって言うんなら、掻っ攫うまでよ」俺あ海賊だからな。男は犬歯を見せて笑った ま: 濡れる、と言いながら、元就を担いだまま反対に海へと入って行った。ザブザブと膝下まで浸かり、あっという間に腿までが浸かった。「入水でもするつもりか!」さすがに元就が狼狽する。「...へへっ、あんたがどうしても嫌っていうんなら...俺はこのまま、あんたもろとも」 波に腰までを攫われ、元就を軽々と担いでいた男の体も、波が打ち寄せる度にぐらりと揺れた。「馬鹿者!下ろせ!下ろさぬか!」毛利が渾身の力で藻掻くと、却って海面に飛沫が上がり、何もかも分からなくなる。自身の足が立たない所まで来ると、長曾我部は元就を抱えたまま、ざぶんと水中に沈んだ。 あ: 「長曾我部」ふわりと不安定に揺らぐ足に、思わず縋れるものに縋った。「怖いのか?いや、あんた、泳ぎも得意だったろう?泳げない俺をいつも引っ張ってってくれた……」男でも足の着くか着かないかの場所だった。男の体が波に合わせて揺れる。夜の瀬戸海は暗く、どこまでも光を飲む深淵のようだった。 ま: 目に耳に鼻に身体中に、海水が注ぎ込み昏い水中には細かな泡が散って、元就の身体ごと粉々に砕いてしまうかのようだ。「…っふ、…っあ、」泳げぬはずはない、そうであるのに、波間に途切れ途切れ顔を出し苦しい息を吐きながら、元就の腕は男に縋り、意識は飛んだ。「姫、…長曾我部…」 あ: 気付けば、柔らかな砂浜に寝転んでいた。渺遠の空がかすかに白んでいる。男は、居らぬ。元就は瞬いた。睫毛から落ちた砂が目に入り、ぱちり、ぱちりと、眸から涙が溢れて零れた。拭いもせず、霞む世界を見つめている。星の数を数えているうちに、いつの間にか男がやって来て、元就の隣に座っていた。 「あんたを連れてこうと思ったんだが」男は元就の、濡れて張り付いた前髪を掻き上げた。「……元就か。良い名だ」元就は男の名を知らぬことを初めて思った。海の向うのことに感ける余裕すらなかった。あんなにいとしいと思った姫のことなのに。「そなた、名は」「……元親」男ははにかむ。 ま: 「もとちか、…もとちか」続けざまにその名を呼んだ。男は恥ずかしそうに瞬きながら、その実その血色の悪い唇が、繰り返し同じ形を作るさまを見ている。も、と、ち、か。「…あんた、ずぶ濡れだな」「…そなたもな」白みがかってきた空に、薄い月がかちり、と音を立てて溶けるように消えて行った あ: 目尻をぎゅっと寄せて笑うのが、姫によく似ている。「もとちか」口に出して呼んでみても、不思議な感じだった。それはまるで別の男の名のように聞こえるのだ。 元親が、この砂浜にいたのを思い出す。余裕綽々なふりをして、ひとつ捲れば不安げな少年のかんばせの、なんと愛しいことか。元親は、名を呼んでやれば露骨に狼狽した。まこと愚かで、愛い。「元親」 面白がって呼べば、顔を逸らして、もう止せ、と言う。「図体ばかり大きゅうなりおって」「あんたこそ。体面ばかり気にして、がきのころ大っきらいだったような大人になっちまってよう」元親が、元就の頬を撫でた。触れ合った部分だけが沁と冷たい。 ま: 「乗れよ」「...」「早く、」元親は背中を向けて、後ろを振り返って言った。「しかし」「溺れかけてフラフラだろ?」「いかにも体裁が悪いではないか」「ほら、またそれだよ。いーじゃねーか、誰に見られたってよ」「そういうわけにもいくまい」元就はしばらくごねていたが、結局元親の背に負われた あ: どこへつれてゆかれるのだろう。思ったが、口にはせず、確たる元親の足取りをただ見守った。もうじき日が昇る。夜が明けてしまう。……男の言葉に魅せられ、自ら罠に掛かり、抱かれ、溺れかけ、今は濡れ鼠で男に負われている。目まぐるしい一夜だった。その夜が終わる。この衝動はいずこへゆくのか。 ま: 男が歩く度に伝わる振動が、元就の身体に疲労感と、眠気、そして妙な緊張感を運んでいた。男の背は大きい。先刻まで、直にその体温に触れていた事を思うと、元就の顔は自然に赤くなった。「何か言えよ」「…」「これじゃまるで俺がどっかの姫さんひっ攫って来たみてぇじゃねえか」「我は姫などでは」「そうか?」「先程…確認したであろう…何を言わせるのだ」「ふーん、よく確かめなかったな」「貴様」背負われている事が恥ずかしいのか、いつになく浮ついた言葉を口にする元就をからかいつつ、男は不意に足を止めた。「聞かねえの?これからどこ行くか」「…どこへ」 「俺の船だよ、…祝言を挙げようじゃねえか、こうなったからにはよ」「貴様正気か?」元就は自分の耳を疑った。「おうよ」男が平然と答える。 あ: 「ならぬ……」「ならないなんてことはねえさ。現に俺とアンタはまたこうして話してる。昔みたいにとはいかねえけどよ」「ならぬのだ」元就はかぶりを振る。「我はこの国に繋がれた罪人よ。どこへも行くことは叶わぬ」「へえ……」それきり黙る。そしてまた歩く。歩き続ける。 ま: 「けどよ」男は再び、おもむろに口を開いた。「世間の決め事ばっかりに従うこたあねぇ、あんたと俺さえその気なら、」毛利は男の首筋に視線を落とした。できるならば顔を覗き込んでやりたい。…逞しい体をしているくせに、中身のなんと幼きことよ。 「なあに、祝言と言ったって、船の上で誓いを立てるだけのことよ。そんであんたが俺のもんに、俺はあんたのもんに…」そのようなことをして何になる?と余程問いたかったが、毛利は口に出さなかった。なりゆきに興味がある、と言っては変だが、昨夜からの熱病のごとき顛末は、かつて経験したことのないものである。 あ: 男の足取りはたいそう軽いのに気付いて、元就は呆れる。振り落とされそうな歩調に、目の前の体にしがみついた。大きな背に体を委ねると、緩やかな倦怠感に包まれる。「松寿丸?」元親の声が遠くに聞こえる。背に、耳をぴたりと寄せた。元親の体からは潮騒が聞こえてくるようだった。 ま: うつらうつらするうち、連れてこられたのはそっけない板張りの部屋である。男の言った、船の中という訳か。頭は冴えているのに、まるで酔夢の中にいるような、おかしな心地である。昨夜からの疲労のせいなのか、否、酔夢というなら、元就が彼の廃屋に足を向けたときから、それは始まっていたはずである あ: 何やら、布団の上に体を下されたらしい。「松寿」続いて手に固いものを握らされた。つめたい。薄く眼を開けて、手の中のものを確かめる。「ここの、これ……螺子を巻くと、動く……簡単な仕掛けだけど」元親の骨ばった指が、からくりをきりきりと動かした。ぎこちなく、体を軋ませてそれは動く。 「あんたにやるよ。俺ががきのころ拾ったからくりさ。浜辺に、流れ着いてて……壊れてて動かなかったけど、直したんだ。俺の大事なもんだ」そうは言うが、元就にとったらがらくただ。元親は次々に大事なもんをひっぱり出してきて、元就に見せる。どれもこれもが価値のないものだった。 どうやら男には大事なもんが山と言うほどあるらしく、元就のそのひとつなのやもしれない。そんな男と契って、果たして自分はどうなってしまうのか。しかし、自棄にも似たその衝動に、深い愉悦を感じている。 ま: 我楽多のごとき品に囲まれ、「なるほど」とか「それがどうした」とか、元就としては精一杯の相槌を打っていると、興味が薄いこともあって、次第にまた、眠気を兆してくる。と、男はどこから持ってきたものか、酒瓶のようなものを取り出すと、元就の前に置いた大ぶりの盃に並々と注いだ。「何ぞ?」 あ: 「契りって言ったろう。これは祝いの酒さ」「そのようなものが必要だろうか」形式ばかりにこだわったところで、明日も見えぬ乱世、元就とて、ぐらついた足場にしがみついているだけのこと。このようなことに何の意味があろうか。「いいから、契らせてくれよ。あんた、また……どっか行っちまいそうで」 ま: 「それで、何を契るのだ?」毛利は胡散臭そうに長曾我部を睨んだ。「おっかねえ顔すんなって。さっきも言ったろ、祝言を挙げようって」「本気か?」「おうよ」長曾我部は不意に、懐から小刀を出して小指の先に傷を付けた。ぽたり、と一滴、盃に朱色が落ちる。「ほらよ、あんたも」「…」 毛利は、しかし、小刀を受け取ると同様に小指の先を切った。己が何をやっているのか、もはやはっきりとは分からない。けれども、いっそ、この馬鹿げた稚拙な男に乗せられている方が今は楽である。そんな風に思うこと自体、普段の自分にはあり得ぬのだが、なぜだろう、己の不可解な行動を追求してみる気になれない。二滴の朱が混じり合った盃は、採光窓から差す、上り始めた朝陽の薔薇色を映して、心なしか、何かの力を宿したように見える。「あんたの好きなものに誓えよ、」「…」促されて、毛利は盃を取った。「…では、日輪に誓おう」そのとき、男がふっ、と笑ったので。「何だ」「いや、あんたも、意外と本気なんだと思ってよ」「何?貴様は巫山戯てやっているのか」「…いや、俺は本気だぜ。…あんたを、終生、俺のもんにする」「馬鹿が」毛利は赤面した。しかし、気を取り直すと、日の差す方に向かい、盃を上げる。「日輪よ…」 あ: 盃に口をつけた。傾けて、わずかに流し込めば、その苦さが直に伝わってくる。「酒は嫌いかい」元親が苦笑するのを鼻で笑って、「好きでも嫌いでもない」「親父さん亡くしたんだよな。それであんた、国に帰ったんだっけ……」「遠い昔の話よ」盃を元親に押し付ける。残っていたのを全て飲みほして、元親は笑った。「これで……あんたと結ばれたってわけだ」元就の肩口に額を寄せて、「……もうどこへも行かないでくれよ。松寿……」色素の抜け落ちた髪が、元就の鼻先で、すきま風に揺れている。 ま: 男が凭れて来るので、元就の背は自然、ぐらりと壁の方へ寄った。「重いであろう」困ったように呟く元就に構わず、元親はさらにその肩に額を寄せ、次第に胸に顔を埋めた。「...構わねぇだろ?...あんたと俺はもう、他人じゃねーんだからよ、」「...」そう言われ、元就は一瞬、交わした契りの重さに怯んだ。さりとて、特に後悔はしていない。掌を上げると、ためらいがちに元親の髪を撫でた。婚姻の誓いをしたとはいえ、元親は己にとって何なのか。嫁ではあるまい。ならば婿か?なんなのだ。...大きな弟と言うのが一番しっくり来るようなその男を、けれども元就は飽かず撫で続けた。 あ: 「……他人ではないと言うたが」空気が、俄かに騒がしくなる。元親の部下が起き出して、働き始めているのだろうか。「我は安芸を離れぬ。貴様も背負うものがあるだろう」「……分からねえやつだな、あんた」元親がしかめつらで溜息を吐いた。「気持ちの問題だろうがよ」「姫若子らしい考えた方よ」 ま: 否定されてむっとしたのか、男は不貞た顔を上げると、背後の壁に手をついて、元就を追い詰めるようにすると、その唇に口を付けた。「......ならぬ...もう日も高いではないか」拒絶の理由が、単に時間的なものであることに、元親は気がついているのかどうか。「...おい、」すっかり硬くなったものが元就の体にのしかかり、元就は咎めるように元親を見た。「...駄目だと言っているであろう」「...あんただって、その気じゃねーか」「莫迦を申すな」元就は赤くなった。「だいたい貴様、我の伴侶などと抜かすならば、もっときちんとした服を着るがよい」「気に入らねぇのかい?」「...露出が多いであろう」「あんたがそう言うなら...」「それから、女物など、人前で着てはならぬ」「おうよ、」「それから...」「まだあんのか」ごちゃごちゃと揉みあいながら要は睦言を交わしている。と、戸板の外で「アニキ、入りますぜ」と声がした。 あ: 「おう」元親が体を起こして、元就は壁と向き合った。「アニキ、昨日はいつお帰りで? ……そっちの御人は?」「……嫁?」「嫁!?」男が慌ただしく出て行って、元就は元親に詰め寄る。「嫁、とはなんだ、嫁とは!」「あ、悪い。逆が良かった?」「そういう問題では……大体貴様が気持ちの問題と申したゆえ、我は貴様と契ったのだぞ。何を、あんな……あんな物言いを……」「不安なのか?」元親に頭を撫でられる。 じゃり、と砂が零れた。「気にすることなんか何もない。俺はあんたと繋がらないまま離れるほうが嫌なんだよ」「そういう意味では……もうよいわ」元親が歯を見せて笑う。じきに、出て行った男が法螺貝を吹いて、野郎共、酒盛りだ!と叫んでいるのが聞こえた。元親の部下は元親と違わぬ思考らしい。 ま: 何やら分からないが酒宴が設けられ、長曾我部の手下達が集まった中に、嫌がる毛利の手を引いて、元親は上座を目指した。野郎どもが囃し立てているのは一体なんのつもりなのか、元就は理解に苦しんだ。先刻、元就の姿を見た家臣は、もしや我を女と見間違えたのではあるまいか。ならば即刻、この馬鹿げた茶番をやめさせねばなるまい。ところが元親は座に付いた途端、俺とこいつはもう他人じゃねえ、などと切り出し、無理矢理隣に座らされた元就は顔色を無くした。「あんたも飲めよ」元親が酒器を持ち上げるのを契機に、手下達が一斉に祝いの声を上げ、急ごしらえの祝いの膳が運ばれて来る。婚礼というより戦の勝利を喜ぶごとき雰囲気ではあったが、とにかく元就はどうしていいか分からず、目を丸くするばかりだった。元親も理解できぬ男だが、その部下とやらもまったく、所謂元就の計算の範疇を超えている。 あ: 「ここでは、体裁なんかないのと一緒さ。俺があんたと結婚するって言ったらそうなるんだ」「訳がわからぬ。付き合いきれぬわ」「いいじゃねえか。今俺は、最高に嬉しいんだ」たわけが、と思ったが、口にはしなかった。かつて、幼い元親は、松寿丸さま、と隣で笑っていた。そしていままた、笑っている。 ま: 花の蕾が綻んだような、とかつて胸のうちに喩えたのと同じ、否、大きく変わってはいるが、その笑んだ顔が快いのは同じ、…思えば未来に、この者と結ばれたいと願ったのは自分であった。計らずも、こんな形で、宿願は叶ったのである。目を開ければ、長曾我部の手下のいかつい手が銚子を差し出して来、隣に座っていたはずの男は、またいつの間にか花魁の着物なんぞをひっかけて、酒席の中央で踊っている。やはりどこか幻のような光景であり、異界に連れ込まれたという意味では、さながら竜宮城のごときである。ただしここには、無骨な男達しかいない。 あ: 「松寿丸!」呼ばれ、顔を上げた。瞬間、腕を強く掴まれて、一息に引き上げられる。「おれの、嫁さんだ」ぎゅうっと抱きすくめられて、酷い酒の臭いに眩暈を覚える。「酔狂が。我は女ではないと」「じゃあ、俺が松寿丸の嫁さん!」何を言ったところで、元親は聞きそうになかった。 「おれも、かあいい嫁さん、欲しいなァ」寄った男どもが囃し立てる。元就は赤面する。そして、ふと我に返る。我は、いま何を。「戻らねば」「んん?」「国主が姿を消したなど」「ああ、知らせ、やっといたから、大丈夫」酒で高揚している元親は、顔が綻びっ放しだった。 ま: 「知らせだと...?」元就にはしかし嫌な予感しかしない。「なんと言って使いをやった?」「え?...そりゃまあ... あんた達の主はいま鬼にかっ攫われて龍宮で饗応を受けてるからって」「......」「へっ、洒落た喩えだろ?」顔面蒼白の元就を膝に抱き込むと、元親は尖った犬歯を見せて笑った。元就の頬にすり寄らんばかりに顔を近づけ、まつじゅ、まつじゅ、としきりに連呼しながら、そんな様子を手下達に囃し立てられている。 「仕方のないやつ...」元就はまともに相手をするのが馬鹿らしくなり、酒膳に並べられた餅菓子に手を伸ばした。 とても楽しかったです!あやさんありがとう。~☆’・;*;・’★о(´▽`*)/アザ〜ス★”+。・;*;・’☆。” ちなみに今は現パロ(ヒモ親×アラサーリーマン喪女就)でリレーしてます♪
- * - * - * まひろ
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